「していただいてください」は敬語としておかしい?迷いやすい敬語表現をわかりやすく整理。

言葉の意味や例文

ビジネスメールや、少し改まった文章を書く場面では、
丁寧に書いたつもりだけれど、この表現で本当に大丈夫かな?」と迷うことが意外と多いものです。

特に、普段あまり文章を書く機会がない場合や、相手が目上の人・取引先・お客様である場合は、
失礼にならないかどうかが気になってしまうものです。

「していただいてください」という表現は、一見するととても丁寧で配慮の行き届いた言い方に見えますが、

これって正しい敬語なの?

と不安になる人も少なくありません。

この記事では、分かりやすく順番に整理していきます。

  1. 「していただいてください」に違和感を覚える人が多い理由
  2. 敬語がややこしく見えるときに起きがちなこと
    1. 丁寧さを意識しすぎて言葉が重なってしまう
    2. 相手を立てる表現を選ぶ過程で混乱しやすい
    3. よく見かける言い回しをそのまま使ってしまう
  3. 「していただいてください」は正しい敬語表現なのか
    1. 結論の整理|二重敬語と考えられやすい理由
    2. 「いただく」と「ください」が担う役割の違い
    3. 主語の向きが分かりにくくなる構造を確認する
  4. 無理なく伝えられる言い換え表現の考え方
    1. 依頼の場面で使いやすい基本フレーズ
    2. 状況に応じて選びたい言い回しの例
    3. 丁寧にしすぎない方が分かりやすい場合もある
  5. 「していただいてください」は結局どう判断すべき?
    1. 迷ったときに使える!スマートな言い換え表現
      1. 相手に何かを依頼する場合(基本)
      2. 第三者に対して何かをしてほしい場合
      3. 相手の利益になることを勧める場合
  6. 「して頂きありがとうございます」は間違いとされるのか
    1. 敬語としての位置づけと実際の使われ方
    2. 「してくださってありがとうございます」との表現差
    3. 文章として自然に読まれやすい言い回し
  7. 「してくださってありがとうございます」が自然に感じられる理由
    1. 「くださる」が示す敬意の向き
    2. 感謝表現として安定しやすい構造
  8. 実際のやり取りではどう受け取られやすいか
    1. 形式より意味が伝わりやすい場面
    2. 違和感を持たれにくい表現の傾向
  9. まとめ。

「していただいてください」に違和感を覚える人が多い理由

「していただいてください」という表現は、「使っていいのか、避けたほうがいいのか」が若干分かりにくく、判断に迷いやすい表現だといえます。

違和感を覚えやすい大きな理由は、
一つの文の中に丁寧な言葉がいくつも重なっている点にあります。

  • 丁寧に書こうとして言葉を足した
  • 失礼にならないように慎重に考えた
  • よく見かける表現なので安心だと思った

こうした理由から使われることが多く、結果として、少し読み取りにくい文章になりやすいのが特徴です。

敬語がややこしく見えるときに起きがちなこと

敬語が難しく感じられるときには、いくつか共通して見られるパターンがあります。

丁寧さを意識しすぎて言葉が重なってしまう

丁寧にしなければ」と意識するあまり、同じ意味を持つ敬語をいくつも重ねてしまうことがあります。

結果として、文章が長くなり、読み手にとって分かりにくくなってしまうこともあります。

相手を立てる表現を選ぶ過程で混乱しやすい

相手を大切に思うほど、「どの敬語が適切なのか」で迷ってしまうことがあります。

特に、依頼やお願いの文章では、慎重になりすぎてしまうケースが多いです。

よく見かける言い回しをそのまま使ってしまう

意味を深く考えずに、「よく見るから問題なさそう」と使ってしまうこともあります。

しかし、場面によっては違和感を持たれることがあるため、注意が必要です。

「していただいてください」は正しい敬語表現なのか

ここで、いちばん気になるポイントを整理してみましょう。

結論の整理|二重敬語と考えられやすい理由

「していただいてください」は、敬語の種類が重なっているため、二重敬語と考えられやすい表現です。

必ずしも意味が通じないわけではありませんが、文章として少し分かりにくく感じられることがあります。

「いただく」と「ください」が担う役割の違い

  • いただく自分がへりくだることで、相手を立てる表現(謙譲語)
  • ください相手に何かをお願いする際に使う表現

この二つを同時に使うことで、文の中で誰の行動なのかが分かりにくくなってしまいます。

主語の向きが分かりにくくなる構造を確認する

誰が何をするのかがはっきりしない文章は、読み手にとって少し負担になります。

敬語では、主語の向きを意識することが大切です。

無理なく伝えられる言い換え表現の考え方

敬語は「正しいかどうか」だけでなく、「読み手にとって分かりやすいかどうか」も大切なポイントです。

依頼の場面で使いやすい基本フレーズ

依頼をするときは、次のような表現がよく使われます。

  • ご確認いただけますでしょうか
  • ご対応いただけると助かります

どちらも丁寧で、多くの場面で安心して使える言い回しです。

状況に応じて選びたい言い回しの例

少しやわらかくしたい場合には、「〜してもらえますか」といった表現を選ぶと、自然に伝わることもあります。

丁寧にしすぎない方が分かりやすい場合もある

敬語を減らしたからといって、必ずしも失礼になるわけではありません

相手との関係性や文脈に合わせて調整することが大切です。

「していただいてください」は結局どう判断すべき?

結論から言うと、ビジネスシーンで「していただいてください」を使うのは避けたほうが無難です。

その理由は、文法的な間違い(二重敬語)であることに加え、「誰が誰に対して何をするのか」が非常に分かりにくいからです。

  • 「いただく」: 自分がもらう(謙譲語)

  • 「ください」: 相手に依頼する(尊敬語・丁寧語)

これらが混ざると、「(私が)してもらうことを、(あなたが)してください」という複雑な構造になり、相手に「結局、何をしてほしいの?」と一瞬考えさせてしまいます。

スマートなビジネスコミュニケーションのためには、よりシンプルで明確な表現を選ぶのが正解です。

迷ったときに使える!スマートな言い換え表現

「していただいてください」と言いたくなるシチュエーション別に、そのまま使える言い換えを紹介します。

相手に何かを依頼する場合(基本)

もっとも汎用的で、間違いのない表現です。

  • 「〜してください」(シンプル)

  • 「〜していただけますか」(より丁寧)

  • 「〜いただけますと幸いです」(さらに控えめで上品)

第三者に対して何かをしてほしい場合

(例:担当者に伝えてほしい、など) 「していただいてください」と言ってしまう人の多くは、この「誰かに何かをさせてほしい」という場面で迷いがちです。

  • 「〜させてください」

  • 「〜するように(お伝え)いただけますか」

  • 「〜するようご手配をお願いいたします」

相手の利益になることを勧める場合

(例:ぜひ利用してほしい場合など)

  • 「ぜひ〜なさってください」

  • 「よろしければ〜ご利用ください」

「して頂きありがとうございます」は間違いとされるのか

感謝を伝える場面で使われることの多い表現についても見てみましょう。

敬語としての位置づけと実際の使われ方

「して頂きありがとうございます」は、細かく見ると気になる人もいますが、実際のビジネスシーンでは広く使われています。

「してくださってありがとうございます」との表現差

より自然に感じられやすいのは、「してくださってありがとうございます」という言い方です。

文章として自然に読まれやすい言い回し

感謝を伝えるときは、読み手が無理なく理解できるかどうかを意識すると安心です。

「してくださってありがとうございます」が自然に感じられる理由

「くださる」が示す敬意の向き

「くださる」は、相手の行動そのものを立てる表現です。

感謝表現として安定しやすい構造

主語がはっきりしているため、文章として読みやすくなります。

実際のやり取りではどう受け取られやすいか

形式より意味が伝わりやすい場面

相手との距離が比較的近い場合は、形式ばりすぎない表現の方が伝わりやすいこともあります。

違和感を持たれにくい表現の傾向

文章が長くなりすぎない
主語が分かりやすい

この二点を意識するだけでも、読み手に配慮した文章になりやすくなります。

まとめ。

「していただいてください」という言葉は、相手を敬おうとする優しい気持ちから生まれた表現というのは、きっと相手も理解してくれると思います。

しかし、敬語のルールや言葉の明快さという視点で見ると、少し整理が必要な言葉です。

迷ったときは、以下の3点を思い出してみてください。

  1. 「していただいてください」は避け、「〜してください」「〜いただけますか」に。

  2. 言葉を盛りすぎず、シンプルにするほうが敬意は伝わりやすい。

  3. 「誰が何をするのか」がパッと見てわかる表現を選ぶ。

言葉は時代とともに変わるものですが、相手を思いやる気持ちの根底は変わりません。完璧な正解を求めて悩みすぎるよりも、相手がスムーズに読める「思いやり」のある文章を目指していきましょう。

 

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