文章を読んでいると、「於て」という少し見慣れない言葉を見かけることがあります。
「何と読むの?」
「『於いて』とは違うの?」
「『於て』はどんな意味で使われているの?」
このように、意味や読み方がよくわからず、戸惑ってしまうこともありますよね。
「於て」は、簡単にいうと「おいて」と読み、「~で」「~において」などの意味を表す言葉です。
この記事では、「於て」の読み方や意味、「於いて」との違い、実際の使い方などをわかりやすく紹介します。
「於て」の意味と読み方をまず確認
「於て」は「おいて」と読む

「於て」は「おいて」と読みます。
「於」という漢字を見て、どう読むのかわからなかった人もいるかもしれませんね。
「於て」と書かれていた場合は、基本的に「おいて」と読めば大丈夫です。
たとえば、
「この場所に於て」
と書かれていれば、
「この場所において」
と読みます。
少し古い表記や硬めの文章などで見かけることがありますが、意味そのものはそれほど難しくありません。
「於て」は「~で」「~において」などの意味で使われる
「於て」は、ある場所や時間、場面などを示すときに使われます。
たとえば、
「東京に於て開催された」
という文章なら、「東京で開催された」という意味です。
また、
「この時代に於て」
なら、「この時代において」や「この時代では」といった意味になります。
このように、「於て」を見つけたら、まずは「おいて」と読んで、前後の文章から意味を考えるとわかりやすいでしょう。
場所について表すときは「~で」と考えるとわかりやすい
「於て」が場所を表している場合は、「~で」と置き換えてみると意味をつかみやすくなります。
たとえば、
「京都に於て行われた」
という文章なら、
「京都で行われた」
という意味です。
「学校に於て発表する」
なら、
「学校で発表する」
と考えることができます。
このように、どこで何かが行われたのかを表すときに「於て」が使われることがあります。
時間を表すときは「~のときに」という意味になる
「於て」は、場所だけでなく時間や時期を表すこともあります。
たとえば、
「その時代に於て」
という表現なら、「その時代において」「その時代の中では」といった意味になります。
時間を表す「於て」を見つけたときは、「~のときに」「~の時代では」などと考えると、文章の意味を理解しやすくなります。
物事や場面について使うときは「~において」と考えられる
「於て」は、ある物事や場面を取り上げるときにも使われます。
たとえば、
「この問題に於て重要なのは~」
という文章なら、
「この問題において重要なのは~」
という意味です。
この場合、「於て」を無理に一つの言葉に置き換えようとするより、「において」とそのまま考えたほうが自然に意味をつかめます。
「於て」と「於いて」は同じ?違いをわかりやすく解説
どちらも基本的に「おいて」と読む

「於て」と「於いて」は、どちらも「おいて」と読む表現です。
見た目は少し違いますが、文章の中では同じ「おいて」という言葉として使われます。
そのため、
「於て」
を見たときに、
「『於いて』とは別の言葉なのかな?」
と難しく考えなくても大丈夫です。
まずはどちらも「おいて」と読んで、前後の文章を見るとよいでしょう。
「於て」と「於いて」は文字の形が違う
2つの表記を並べると、
「於て」
「於いて」
となります。
違っているのは、「於」の後ろに「い」が入っているかどうかです。
ただし、現代の文章で見かける「於いて」は、単純に「於て」に「い」を足したものとだけ考えるより、どちらも「おいて」という表現を漢字で表したものとして覚えておくほうがわかりやすいでしょう。
普段の文章では「おいて」とひらがなで書くことも多い
「於て」や「於いて」のように漢字を使った表記は、少し硬い印象があります。
そのため、普段読む文章では、
「この場合において」
「学校において」
のように、ひらがなで「おいて」と書かれていることもよくあります。
「於」という漢字を見慣れていない場合でも、「おいて」とひらがなに直して考えると、意味がわかりやすくなります。
「於」という漢字にはどんな意味がある?
「於」は「お」と読むことがある

「於」という漢字は、「おいて」だけでなく、「お」と読まれることもあります。
ただし、実際の文章では前後の言葉によって読み方や意味を判断する必要があります。
「於て」のように書かれていれば「おいて」と読む、と覚えておくと迷いにくいでしょう。
「於」は「置」とは別の漢字
「於」と「置」は形が少し違いますが、どちらも日常的に見かける漢字ではないため、混同してしまうことがあります。
「於て」の「於」は、「置いて」の「置」とは別の漢字です。
そのため、「於て」を見たときに「置いて」と読んだり、「置いて」と書き換えたりするものではありません。
「於て」は「おいて」と読む言葉として覚えておきましょう。
「於」が入る言葉にはどんなものがある?
「於」という漢字は、日常会話ではあまり見かけないかもしれません。
一方で、「於いて」「於て」のような表現では使われることがあります。
特に古い文章や、漢字を多く使った文章などで見かけることがあります。
そのため、「於」という漢字を見つけたら、まず「おいて」という読み方ができないか、前後の文章を確認してみるとよいでしょう。
「於○○」と書かれているときはどういう意味?

「於」の後ろに場所などを表す言葉が続いて、
「於東京」
「於学校」
のような形になっている文章を見かけることがあります。
このような表記は、現代の文章ではあまり一般的ではありませんが、「於○○」という形を見たときに意味を知っておくと読みやすくなります。
「於○○」は「○○において」と考えるとわかりやすい
「於○○」という形は、基本的に「○○において」という意味で使われます。
たとえば、
「於東京」
なら、
「東京において」
という意味です。
「於」が「○○において」という意味を表している、と考えると理解しやすいでしょう。
「於○○」の「於」はどのように読む?
「於○○」のように書かれている場合、「於」だけを「お」と読むことがあります。
ただし、文章全体としては「○○において」という意味になります。
そのため、実際に読むときには、前後の文章を見ながら自然な読み方を考えることが大切です。
「於○○」が使われる文章の例
「於○○」という表記は、現在の普段の文章ではそれほど多くありません。
たとえば古い文章などで、
「於京都」
のような表記を見かけた場合は、「京都において」という意味だと考えると内容を理解しやすくなります。
「於て」はどんな場面で使われる?

「於て」の意味がわかったら、次はどのような場面で使われるのかを見てみましょう。
大きく分けると、場所、時間、ある物事や場面を表すときに使われます。
場所について表すときの使い方
まずは、何かが行われる場所を表す場合です。
「会場に於て行われた」
という文章なら、
「会場で行われた」
という意味になります。
「どこで行われたのか」を表していると考えると、簡単に理解できます。
時間や時期について表すときの使い方
時間や時代などを表す場合にも「於て」が使われます。
「当時に於ては」
という表現なら、「当時においては」「当時では」といった意味です。
「いつの時点なのか」「どの時代の話なのか」に注目すると、意味を読み取りやすくなります。
ある物事や場面について表すときの使い方
「於て」は、ある物事や場面を取り上げる場合にも使われます。
たとえば、
「この作品に於て重要な場面」
なら、
「この作品において重要な場面」
という意味です。
この場合は、場所というよりも「この作品の中では」という感覚に近くなります。
「於て」を使った文章を例文でチェック

ここでは、実際の文章を見ながら意味を確認してみましょう。
場所を表す文章の例
「東京に於てイベントが行われた。」
この場合の「於て」は、イベントが行われた場所を表しています。
現代の言葉にすると、
「東京でイベントが行われた。」
となります。
もう一つ例を挙げると、
「学校に於て説明が行われた。」
なら、
「学校で説明が行われた。」
という意味です。
時間や時期を表す文章の例
「その時代に於て、この考え方は広く知られていた。」
この場合は、「その時代において」という意味になります。
「その時代では」と考えても、文章の内容を理解しやすいでしょう。
物事や場面を表す文章の例
「この作品に於て大切な場面である。」
なら、
「この作品において大切な場面である。」
という意味です。
ここでは特定の場所を指しているのではなく、「この作品の中では」という意味合いで使われています。
「於て」と「において」はどう違う?
「於て」と「において」は意味がよく似ている

「於て」と「において」は、基本的に同じ「おいて」という表現として考えることができます。
たとえば、
「学校に於て」
と
「学校において」
なら、意味はほぼ同じです。
ただ、「於て」は漢字を使った表記なので、少し見慣れない印象を受ける人もいるでしょう。
ひらがなの「において」にすると意味を読み取りやすい
「於」という漢字に慣れていない場合は、「において」とひらがなに直して読むとわかりやすくなります。
たとえば、
「この作品に於て重要な場面」
と書かれていたら、
「この作品において重要な場面」
と考えてみましょう。
それだけで、文章の意味がかなり読み取りやすくなります。
「において」を使った文章の例
「この作品において重要なのは、主人公の行動です。」
この文章なら、「この作品の中で重要なのは」という意味になります。
「於て」が使われている文章を読んでいて意味がわかりにくいときは、「において」に置き換えてみると理解しやすくなることがあります。
「において」と「について」の違いを例文で比較

「において」と「について」は、文字が少し似ているため、混同しやすい表現です。
ただし、意味は同じではありません。
「において」は場所や場面などを表す
「において」は、ある場所や場面、時間などを示すときに使われます。
たとえば、
「学校において発表する」
なら、「学校で発表する」という意味です。
また、
「この作品において重要な場面」
なら、「この作品の中で重要な場面」という意味になります。
「について」はあることを取り上げて表す
「について」は、あるものや出来事を話題として取り上げるときに使います。
たとえば、
「この作品について調べる」
なら、「この作品のことを調べる」という意味です。
「歴史について学ぶ」
なら、「歴史のことを学ぶ」という意味になります。
「において」は場所や場面などを示し、「について」は話題や対象を示す、と考えると違いがわかりやすいでしょう。
2つの表現を文章の中で比べてみる
実際に並べてみると、違いがよりわかりやすくなります。
「学校において発表する」
→ 学校という場所で発表する
「学校について調べる」
→ 学校というものを題材にして調べる
このように、「において」と「について」は似ているようで、文章の中での役割が違います。
「於て」を見て「についてと同じかな?」と迷ったときは、まず「場所や場面を表しているのか、それとも話題にしているのか」を考えてみるとよいでしょう。
「於て」についてよくある疑問
「於て」は現在でも使われている?

「於て」という表記を見かけることはありますが、普段の文章では「おいて」とひらがなで書かれていることも多くあります。
そのため、「於て」という漢字を見て少し古い印象を受けても、不思議ではありません。
意味を理解するときは、「おいて」と読み替えるとわかりやすいでしょう。
「於て」と「於いて」はどちらを使えばいい?
「於て」と「於いて」は、どちらも「おいて」と読む表記です。
ただ、実際の文章では「おいて」とひらがなで書かれている形もよく見られます。
そのため、文章の中で「於て」や「於いて」を見かけたときは、まず「おいて」と読んで意味を考えれば大丈夫です。
「於」は常用漢字に含まれている?
「於」は常用漢字には含まれていません。
そのため、普段使う文章では「おいて」のように、ひらがなで表記されることがあります。
「於」という漢字を見慣れていなくても、「おいて」という言葉自体を知っていれば、文章の意味は理解できます。
「於て」は「置いて」と同じ意味?
「於て」と「置いて」は、読み方が似ていますが別の言葉です。
「於て」は「おいて」と読み、場所や時間、場面などを表すときに使われます。
一方、「置いて」は「置く」という動作に関係する言葉です。
たとえば、
「机の上に本を置いて」
の「置いて」は、物を置くという意味です。
「於て」と「置いて」は、漢字も意味も違うので注意しましょう。
「於○○」と見かけたときはどう読めばいい?
「於○○」という形を見かけたら、「○○において」という意味ではないか考えてみましょう。
「於東京」なら「東京において」といった具合です。
少し見慣れない表現ですが、「於」が「おいて」に関係する表記だとわかれば、意味を読み取りやすくなります。
まとめ

「於て」は「おいて」と読み、場所や時間、ある物事や場面などを表すときに使われます。
「東京に於て」なら「東京で」、「その時代に於て」なら「その時代において」、「この作品に於て」なら「この作品において」というように考えると、意味がわかりやすくなります。
また、「於いて」も「おいて」と読み、「於て」と似た表現です。
「於」という漢字に慣れていなくても、「おいて」とひらがなに置き換えてみれば、文章の内容を理解しやすくなります。
「於て」という少し難しそうな表記を見かけたときは、まず「おいて」と読んで、前後の文章から意味を考えてみてください。

